食材のこと

天然魚 vs. 養殖魚 どっちがいいの?

日本料理の世界では、「天然魚は価値が高い、美味しい」とよく言われます。たしかに、市場価格を見ても天然魚の方が高値で取引されることが一般的です。しかし、本当に「天然=正しい、美味しい」という結論で良いのでしょうか。

この問いは、まるで農業における「農薬不使用=善、農薬=悪」という単純な二元論に似ています。

生産の現場を知らないまま、スーパーの棚に並んだ商品だけで生産者をジャッジするのは、あまりにも早計かもしれません。

結論から言えば、天然魚と養殖魚は、どちらが優れているかという問題ではなく、それぞれ異なる魅力を持つ存在です。どちらを選ぶかは、個人の好みや目的によって変わってくるんですよね。

丸レッド天然魚の魅力と課題

天然魚の最大の魅力は、「唯一無二」であること。

四季の移り変わりや漁場の環境によって、身の締まりや脂の乗り方が変わり、同じ魚でも毎回異なる味わいを楽しめます。旬の魚をいただく喜びは、天然魚ならではの醍醐味です。

しかし、その「唯一無二」は「味のばらつき」という課題にもつながります。漁獲した時期や場所によっては、身が痩せていたり、逆に脂が乗りすぎていたりすることもあります。

なので、仲買や魚屋、料理人の目利きが大切とされている所以です。

丸レッド養殖魚の強みと進化

一方、養殖魚の強みは「安定性」と「計画性」。

与える餌や水質を管理することで、身質や脂の状態をコントロールできます。これにより、飲食店が常に同じ品質の魚を安定して提供したり、大量に仕入れたりする際に大きな武器となります。

養殖魚には「抗生物質が多量に使われているのでは?」「天然に比べて旨味が薄い」といったネガティブなイメージがつきまといがちです。

しかし近年、技術は目覚ましく進化しています。抗生物質を使わない養殖や、昆虫粉末などを活用した新しい飼料の開発も進み、味わいの面でも天然魚に引けを取らないものも増えてきました。

さらに、料理法によって養殖魚の方が優れているケースもあります。

例えば、脂の乗った養殖ブリは、焼いても身が比較的ふっくらとした食感を保ちやすいです。一方天然ブリは、焼き魚にすると身が締まってしまう傾向があります。おせち料理用のブリは養殖が好まれたりします。

丸レッド海の未来と養殖の役割

世界の水産資源は、乱獲や地球温暖化の影響で減少傾向にあります。このままでは、将来私たちの食卓から魚が消えてしまうかもしれません。

こうした状況において、養殖は「天然を補う存在」として、ますますその重要性を増しています。完全養殖に成功したウナギや、寄生虫のリスクを減らした養殖サバなど、養殖技術の発展は、日本の食の安全と持続可能性を守る上で不可欠なものとなっています。

養殖魚は、単なる「代替品」ではなく、「未来を守るための選択肢」でもあるのですな。
 

丸レッドまとめ:どちらも正しい、どちらも大切

一般の消費者が、スーパーの切り身やお寿司の状態で天然か養殖かを見分けるのは、ほとんど不可能です。

それにもかかわらず、「天然は好き、養殖は嫌い」と決めつけるのは無理があります。

天然魚は、その時々の旬や唯一無二の風味を私たちに与えてくれます。 養殖魚は、安定した品質と、持続可能な食の未来を支えてくれます。

両者は対立するものではなく、それぞれ異なる役割を持っています。単純に「天然が上、養殖が下」という二元論に陥るのではなく、それぞれの価値を理解し、尊重することが大切です。

物事には常に二面性、多面性があります。 

自分の好みだけで生産者や食材を全否定するのではなく、その背景にある「なぜそれが作られているのか」という意味を考えることが重要です。

天然魚を扱うお店も、養殖魚を扱うお店も、互いにリスペクトし合うこと。それこそが、食に対する本当の「こだわり」なのではないのかな?

コメントする

名前

URL

コメント

定休日カレンダー
  • 今日
  • 定休日

☆当店の冷凍惣菜は手作りのため、仕入れ・製造から発送まで5営業日~を頂いています。お日にちに余裕を持ってご注文ください。
☆連休前と月末(20日~末日)に混み合う傾向がありますので、避けていただけると早めの発送が可能です。
☆最短日での到着を希望される場合は、日付を指定しないでご注文ください(時間帯の指定はOKです)
☆当店は少人数で手作りしているため、プルダウン以外の納期対応が物理的に難しくなっております。大変恐縮ですが、選択肢にないお日にちを通信欄にご記入いただいた場合は、一度ご注文を自動キャンセルとさせていただきます。
☆通信欄は、商品完成時の書類作成時に初めて目を通します。特別なご要望は、事前にメールなどでお問い合わせください。

メールマガジン

スタッフブログ

はじめまして!

原田主税(はらだちから)

昭和46年、愛知県名古屋市生まれ。私立東邦高校卒業後、日本料理の職人を目指して鞄一つで上京する。

虎ノ門・ホテルオークラ東京「山里」を駆け出しに、三重県涼仙ゴルフ倶楽部ホテルオークラレストラン立ち上げ等を経験。その後赤坂・銀座で料理店・鮨屋で修行。20代はあけてもくれても板前修行の日々で、どっぷりと東京で過ごす。

糖尿病を患う母の体調が悪化、医師から余命を宣告される。
東京で料理長を経験するも、 最期くらいは一緒に住もうと東京生活を中断、名古屋の実家に戻る。

名古屋では飲食店の経営を目指し、料理以外の勉強を開始。当時破竹の勢いだった名古屋市の外食チェーン「旗籠家」にて、接客技術、店舗マネジメント、スタッフ教育、オペレーション構築、新店立ち上げ、販促手法などをみっちりと学ぶ。
入社後1年で店長昇格後、その年にいきなり年間店長MVPに輝く。

ミステリーショッパー(覆面調査員)調査では、常に高得点をたたき出し、高い顧客満足度を維持。第一回居酒屋甲子園出場経験有り。

平社員からエリアマネージャーまで昇格するも、自身の考える飲食店の理想と外食チェーンの在り方のギャップに疑問を感じ、 退職。
2008年3月「玄米と大自然の恵み 情熱弁当」にて起業する。
好きな言葉は、「NO CHALLENGE NO SUCCESS」

店長日記はこちら >>

「イクラってなぜ片仮名なの?」
「チーズ×枝豆、レバー×茗荷、これって相性いい?」
「お弁当に入れてもおいしい天ぷらの揚げ方は?」

などなど、思わず人に自慢したくなる「へぇ~!」な豆知識や、
すぐ実践できる料理のワンポイントアドバイスなど、知って得する情報が満載!

東京・虎ノ門の名門ホテルや銀座の料理店・鮨屋を経て、地元・名古屋へUターン。

2008年3月に国産食材の無添加宅配弁当『玄米と大自然の恵み 情熱弁当』を立ち上げた、情熱イケメン弁当屋・原田主税が熱く語ります!

下記にメールアドレスを入力し、登録ボタンを押して下さい。
@docomo.ne.jp、@ezweb.ne.jp、@i.softbank.jp、@icloud.com、@au.comなどのメールアドレスは届かない場合がありますので、これら以外のメールアドレスを推奨します。

変更・解除・お知らせはこちら

モバイルサイト

ページトップへ