情熱弁当

美味しい味は、食べ慣れた味

情熱弁当は、所在地にキッチンしかなく、常設の路面販売店がありません。

無添加でオーガニックなお惣菜を、不定期に店頭販売している『情熱テイクアウト』

そして、名古屋市瑞穂区の「自然茶専門店オレンジ・ペコー」さんや、昭和区の「おじいちゃんやおばあちゃんの野菜 あさひ屋」さんの店頭で、ツキイチ開催している『無添加惣菜販売会』

どちらも、基本は単品惣菜の販売です。

最初の頃は、毎回来てくださるお客さまに楽しんでいただきたくて、「できるだけ毎回違うメニューを並べよう」

そんなことばかりを考えていました。

せっかく来てくださるのだから、前回と同じではつまらないのではないか。

料理人として、何か新しいものを作らないといけないのではないか。

そんなふうに思っていたのです。

ところが、実際に販売を続けていると、少しずつ違う声が聞こえてきました。

「今日は、あのお惣菜ないの?」

「この前のあれ、美味しかったね。」

「また食べたいと思って来たんだけど。」

そう言われることが、だんだん増えてきたのです。

そこで気づきました。

お客さまは毎回毎回、新しい料理だけを探しているわけではないんですね。

もちろん、新しい味との出会いも楽しい。

季節の食材を使った、その時だけのお惣菜にも価値はあります。

でも、それと同じくらい。

いや、場合によってはそれ以上に、いつものあの味が食べたいという気持ちで来てくださる方がいるのです。

これは、完全に作っている側の思い込みでした。

料理人は、つい新しいものを作りたくなります。

前回と同じでは芸がないのではないか。

もっと工夫しないといけないのではないか。

そんなふうに考えがちです。

でも、お客さまの立場からすれば、あのお店のあの料理が食べたいと思い出していただけることのほうが、ずっと大切だったりします。

情熱弁当の唐揚げが食べたい。

情熱弁当の煮物が食べたい。

情熱弁当のだし巻き玉子が食べたい。

そうやって料理とお店が結びついて、初めて来店のきっかけになります。

お店を思い出す理由って、意外と派手な料理ではありません。

もう一度食べたいと思える、体になじんだ味。

安心して選べる、いつもの味。

おふくろの味というものも、そういうことなのかもしれません。

ボクの母は、10年前に亡くなりました。

寝たきりの期間も10年以上ありましたから、最後に母の手料理を食べたのは、もう25年くらい前になると思います。

それでも、今でもたまに思い出す料理があります。

フライパンで焼いた、少し焦げた卵焼き。

ケチャップをかけて食べた、形のまとまっていないハンバーグ。

長野県生まれの父に合わせた、少し塩辛い味噌汁。

どれも、特別なごちそうではありません。

高級な食材を使った料理でもありません。

でも、なぜか記憶に残っている。

むしろ、そういう何気ない料理ほど、後になって思い出すのかもしれません。

人の記憶に残る味って、驚きのある味だけではないんですよね。

何度も食べて、体が覚えている味。

そして、もうひとつ大切なこと。

その食事中の楽しかった時間そのものが、心のどこかに残っているということ。

だからこそ、料理の味も一緒に思い出すのです。

食べた瞬間の派手な驚きよりも、食べ終わったあとに、ああ、やっぱりこれでよかったと思える味。

食べたあとに、少し自分を大切にできた気がする味。

情熱弁当が作りたい料理も、結局はそこなのかもしれません。

無添加にこだわるのも、オーガニックな食材を使うのも、奇抜な料理を作りたいからではありません。

素材本来の味を知ってほしいから。

余計なものに頼らなくても、ちゃんと美味しいということを伝えたいから。

そして、その味を日々の暮らしの中で、安心して食べ続けてほしいからです。

あれがあるなら行こうかなと思っていただける定番を、少しずつ育てていきたいと思っています。

もちろん、季節の食材を使った新作も作ります。

料理人として、そこは楽しみたい。

特別ではないけれど、ちゃんと記憶に残る。

派手ではないけれど、また食べたくなる。

そんな料理を、これからもコツコツ作っていきたいなぁ。

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スタッフブログ

はじめまして!

原田主税(はらだちから)

昭和46年、愛知県名古屋市生まれ。私立東邦高校卒業後、日本料理の職人を目指して鞄一つで上京する。

虎ノ門・ホテルオークラ東京「山里」を駆け出しに、三重県涼仙ゴルフ倶楽部ホテルオークラレストラン立ち上げ等を経験。その後赤坂・銀座で料理店・鮨屋で修行。20代はあけてもくれても板前修行の日々で、どっぷりと東京で過ごす。

糖尿病を患う母の体調が悪化、医師から余命を宣告される。
東京で料理長を経験するも、 最期くらいは一緒に住もうと東京生活を中断、名古屋の実家に戻る。

名古屋では飲食店の経営を目指し、料理以外の勉強を開始。当時破竹の勢いだった名古屋市の外食チェーン「旗籠家」にて、接客技術、店舗マネジメント、スタッフ教育、オペレーション構築、新店立ち上げ、販促手法などをみっちりと学ぶ。
入社後1年で店長昇格後、その年にいきなり年間店長MVPに輝く。

ミステリーショッパー(覆面調査員)調査では、常に高得点をたたき出し、高い顧客満足度を維持。第一回居酒屋甲子園出場経験有り。

平社員からエリアマネージャーまで昇格するも、自身の考える飲食店の理想と外食チェーンの在り方のギャップに疑問を感じ、 退職。
2008年3月「玄米と大自然の恵み 情熱弁当」にて起業する。
好きな言葉は、「NO CHALLENGE NO SUCCESS」

店長日記はこちら >>

「イクラってなぜ片仮名なの?」
「チーズ×枝豆、レバー×茗荷、これって相性いい?」
「お弁当に入れてもおいしい天ぷらの揚げ方は?」

などなど、思わず人に自慢したくなる「へぇ~!」な豆知識や、
すぐ実践できる料理のワンポイントアドバイスなど、知って得する情報が満載!

東京・虎ノ門の名門ホテルや銀座の料理店・鮨屋を経て、地元・名古屋へUターン。

2008年3月に国産食材の無添加宅配弁当『玄米と大自然の恵み 情熱弁当』を立ち上げた、情熱イケメン弁当屋・原田主税が熱く語ります!

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